過去幾つかの個人ブログをここに集約しました。今後頻繁ではありませんが、個人記事を投稿する場合はこちらに投稿していきます。サイドバーにはツイートも表示しており、こちらはより普段の日常を投稿しています。併せてどうぞ宜しくお願い致します。なお、feeltone musicのインフォメーション記事には【feeltone musicラベル】を付けて投稿しますので、インフォメーションのみご覧になられたい場合や、個人的な記事にご興味がない方はそちらからご覧ください。


2017年6月1日木曜日

世間で色々と言われているJASRACですが、CDやレコードの製造にも関わりの深い団体でして、国内では協定プレス工場という工場で製造するのがひとつのステータスのように扱われております。もちろん当店でもJASRAC協定プレス工場と提携して製造を請け負っております。
自主制作をされる場合は、こういう権利関係もクリアにしないと後から思わぬトラブルに巻き込まれることもあるので注意が必要です。よくご質問をいただくので、大まかな説明をさせていただきたいと思います。
まず、ご自身の楽曲でJASRACに信託していない楽曲については、何の手続きも必要ありませんので、そのまま音源を制作してください。
CDに収録する楽曲に1曲でもカバー曲が入る場合は注意が必要です。JASRACに信託されている楽曲であれば一括して許諾申請が行えますが、そのカバー曲がJASRACで信託されていない楽曲の場合は、その権利者に個別に相談・申請が必要です。国内であればそれも比較的容易ですが、海外の楽曲だと権利者を探すのも非常に困難な場合があります。
ただし、海外の楽曲も含めカバーとして取り上げられそうな楽曲の多くはJASRACで管理されている場合がほとんどですので、まず問題ないかとは思いますが。。
さて、その楽曲の使用許諾申請はJASRACにて、
・製造枚数
・販売価格
・CD収録曲のうち、何曲がJASRAC管理曲か
の3点によって許諾料金がまちまちとなります。
事前に概算シミュレーションができますので、こちらをご参考ください。
http://www.jasrac.or.jp/info/create/calculation.php
例)¥2,000+税で販売するCDを1,000枚製造し、10曲のJASRAC管理楽曲が含まれる場合、概算ですが¥60,000+税となります。権利詳細の条件により異なる場合がございます。
これに歌詞を掲載する場合は¥9,000+税が別途必要になります。
それと、意外と忘れがちなのが歌詞がある場合、別途申請が必要な点です。楽曲の使用許諾は取っているのに、これを忘れていてトラブルになるケースもあります。こちらも事前シミュレーションができますので、ご参考ください。
http://www.jasrac.or.jp/info/create/cal_kashi-card.html
で、正直申し上げて申請は結構面倒です。ですのでご面倒な場合は当店で申請代行することも可能ですので、やってみてお困りの場合はCDプレスお申込み時に【JASRAC申請代行オプション】をご依頼ください。
なお、許諾申請には数日かかります。印刷物やCD盤面にJASRACロゴと合わせて許諾番号を掲載する必要がありますので、スケジュールには十分余裕を持ってお申込みください。<村上喜洋>